+Black Blood.
(弾は両腕に5か所、両足に3か所巻いている・・足りるか?)


「隠し持ってるなんて知らねぇぞ!!」

「言ってねぇ」


カキン、ダンダンダンダン!!


弾を補充し、撃ち続ける。


「!」


顎に、冷たい感触を感じ、無花果は撃つのを中止した。


「えげつない事するんだね、君」

「!!」

(しまった、零はやられてた!!)



後ろを見せてしまった事により、あっさり後ろから止められる格好になってしまった。



「!!ぎっ・・・ 」



掴まれていた顎を、これでもかと言うほど上に向かされた無花果。



「く・・・・ 」


酸素を求めた。



「ぜ、ろは・・・ッ」

「アイツ?死んじゃった」

「勝手に殺すなよ」

「?!」



(ゼロ?)


男の背後から聞こえた声に耳を澄ませる無花果。



サッ、と無花果の持っていた銃を取り上げると、ゼロはそれを構えた。


「おまっ・・・オレは当てたハズ・・・」

「掠っただけ」


バァンッ・・・・・・・・・



広い玄関に、銃声が響いた。



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