+Black Blood.
そして、無花果を拘束していた男が倒れた。


すると、正面サングラスをかけている男が呆れたように口を開いた。

「あ~あ。ソイツ死んだ?

ダメだなぁ、やっぱり新人だよ。
ソイツさ、バイトみたいな奴なんだよ」


「・・・・・・・・・・・・・・、」


ちら、と無花果は倒れた男を見た。


(まだ、息してる・・・死んでない)



「アレェ?生きてる。」


(うわっ・・・また銃を使うか!)


銃を取った男を見て咄嗟に、腰に隠し持っていた銃を取り出そうとする無花果。


ドン、


「・・・・・・・・・・・・・!!」



サングラスの男が撃ったのは、倒れている男だった。


「なっ・・・・」


「弱った奴は、死んで貰う、か。

チッ今は天馬が居ねぇのにゴミが増えたな・・


んじゃあお前も消えてもらう」


仲間を撃った事に大して動揺せず、ゼロはまた銃を構えた。



「ナメんなよぉ?坊主」

「ナメんなよ?オッサン」


チキ、・・・・


引き金を先に引いたのは零だった。


バンッ!!!



「ッ・・・・・・・・  !」



撃った弾は、見事男の横腹に命中した。




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