+Black Blood.

命中したにも関わらず、まだ構えを解いていないゼロ。


(このオッサンプロだな・・・・)


「やるねぇ、坊主。でもな、オッサンお前より長く生きてるんだよ・・・・」


「・・・・・・・・・・・?」


(無花果は・・・・まだ武器を隠し持ってそうだな)


「俺らの狙いはな、」

「 !! 」


零が、目を見開く。


「無花果?!」


零が見たのは、サングラスをかけた男が、無花果を引っ張った所っだった。


そして、目に見えない速さで懐から布を取り出し、無花果の口と鼻を覆う。


「・・・・・・んっ 、ぎっ・・・・」


「オイッ!!!」



男の腕の中で、小さな青年がもがく。


(ぐっ・・・・・・!!何でオレがこんな目に・・・気持ち悪ぃ、近い!)


無花果はそう思いながら、左腕に装着したナイフと、右腕に装着したナイフを一気に引き抜いた。


ジャキッ・・・!!


「ぅおっと!コイツナイフなんて持ってやがったのか!


そして坊主!今撃ったらこのチビ殺るからなぁ!」


「くっ・・・・・・・!!!」


無花果が、ナイフで男を刺すが、びくともしない。


「弱ェ弱ェ!!オレは刺されたくらいじゃ死なねぇぞ?!仕事だからな!」

「・・・・・・・・・・」


男の血が、無花果にも付着する。


(あ、  コレ)



突然、脳が溶ける感覚に襲われた無花果。




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