+Black Blood.

「オイ、嗅がせてるヤツ、まさかソレ・・・・」

「コレ?シンナーだけど。原液の」

「原液?!死んじまうぞ!!」

「死なねぇって。コイツ肝据わってるし」


カラン・・・・・



無花果が手に持っていたナイフが呆気無く手から落ちた。



「完了っと。」


「オイッ!!!!」


そして、無花果を肩に担ぎ上げて、男は走った。


「んじゃ。」


「待て!!」


バンッ!!


零の銃が男の腕に命中した。


「坊主ゥ!腕は確かみたいだな!!だがオッサンには勝てねえよ!!」


(何でアイツ2発も撃たれてるのに動けるんだ?!化け物か!)


仕事を一旦放棄し、急所を狙うゼロ。

が、そこで男の姿は無くなった。

「クッソ・・・逃げられたか・・・」



タラ、と胸を掠った銃の傷から血が垂れた。



「ゼロ君?無花果君?!」


この間のメイドが銃声を聞き付けたのか、やってきた。


「どうしたのこの怪我!!無花果くんは?」


「持ってかれた・・・・・・・・」


ガタン、と銃を床に置く。




「ミッション中なのに、ミッションする奴が持ってかれたぜ・・・」



ハハ、と苦笑するゼロ。






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