+Black Blood.
「オイねーちゃん、俺ちょっと追いかけてくるから天馬にヨロシク。あと、腐敗が早ェから処理は早めにな。


んで、銃と弾とナイフくれ」


「・・・・・・・・・はぁ?ぎゃ、・・!!
銃と弾とナイフ?」


動揺してからなのか、いつもは無表情のメイドが顔面蒼白になっている。


「天馬の部屋にあると思う。2丁くらい。早く!」

「えっ・・・あ、」


剣幕に驚いたのか、急いで走り出すメイド。


(ハァ・・・・任務失敗したら殺られるしな・・・


無花果の野郎・・・やすやすと捕まりやがって)


何で不意打ちに弱いか、と唸りながら零は燕尾服の首元を緩めた。



顔の血を拭い、近くにあった水道で手を洗う。


「ハァ・・・・・・・・・・」



倒れている男の腰から弾を頂戴するゼロ。


「零君、これ・・・・・・・・」


「早かったな」


メイドが息を上げて、布の中身を見せた。



2丁を腰のベルトに巻き、ナイフを鞘にしまい、ポケットに入れる。
弾は胸ポケットにしまった。


「そんじゃ後はよろしく。きっと明日には戻るはず。3日帰ってこなかったら死んでると思って」


「ちょっ・・・・!!」


メイドが呼び止める前に、走り去った零。


「コレって・・・・処理どうするの・・・?」




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