+Black Blood.



□ □ □



(頭が痛ェ・・・・

でも何か気持ち良い・・・)


ドサッ・・・。



「例の青年だす。」

「ん?あ、ホント。仕事早いね~」


(この声・・・・あ、ダメだ・・・頭が使えねぇ・・・


何も考えられない)



倒れた無花果を見る男。



「仁叉(じんざ)さぁん、どうよ?このスパイ活動。高性能でしょ」


「ん、正確だね」


そして、床に落ちている無花果を抱き抱える。


「ありがとう。報酬はあそこの机に置いてあるから持って帰って」

「了解!」



(目が、開けられない・・・フワフワする)


「久し振りだね、・・・・・・・・・・あ、名前知らないや」


(声が、する)


「・・・・・・目が開いた。起きた?」

「・・・・・・・・・・・・・・う、」

「駄目だね。薬がまだ回ってる・・・・・・」




(此処は、どこだ・・・・知らねぇ場所、)


男は、ベッドに無花果を寝かせた。



(気持ち良い、)


「原液を嗅がせるなんて乱暴だなぁ・・、そう言う所も改定してもらうか」



(自分が分からない、)




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