+Black Blood.
「うん。すぐ帰す・・・・・・つもり。」


ギシ、と無花果がベッドから下りる。



(零が、絶対来る・・・・・・ソレだけは止したい)


ガタタン!


無花果の足が縺れ、床に倒れこんだ。

その身体を支える仁叉。

「歩こうとするからだよ・・・、」


「あのグラサンめ・・・・・・戻ったら、殺す・・」

「凶暴になったね」

「お前がそう俺に教えたんだろ・・・?」

「そうだった」


今度は、ぐったりとベッドに突っ伏した。


「何この傷・・・あぁ、スパイ達の。

傷だらけじゃんか」


「ほっとけよ・・・・・・・」



また、無花果の意識が朦朧とし始める。


(眠い・・・・・・・・・・)



「駄目だよ、身体を大切にしないと・・・・・・」














< 89 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop