+Black Blood.
7
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一方その頃、零は1-4地区を全速力で走っていた。
(あのスパイの血が垂れてる・・・・・・
近い、はず)
黒に近いアスファルトには、赤黒い血が所々垂れていた。
そして、確実にそれはある場所に向かっていた。
「おっ曲がった・・・・」
薄暗い路地を急に曲がったのその痕は、真っ直ぐ示されている。
「あ・・・・・・・・
ココ・・・・・・・?」
そして、フッ、と印が消えた所。
「国会軍事会・・・・・・」
大きな看板で、“国会軍事会”と書かれていた。
(何でココに・・・・・?)
と、微かな疑問を抱きながら、零はその建物の正面玄関から足を踏み入れた。
(誰も居ない)
ただっ広い玄関は薄暗く、人一人の気配すら無かった。
(・・・・・・・・・・おかしい、)
眉間に皺を寄せながら、零は周りを見渡す。
(音も、気配も、雰囲気すらも無い・・・・もぬけの殻かぁ?)
ロビーの辺りに来たところ、あるものを発見した。
「・・・・・・・・・・、血」
真っ白いフロアに、鮮血。