+Black Blood.
□ □ □
「・・・・・本当大きくなったよ、空羽」
(目眩が・・・・・・・・ヤバい)
「起きて、」
(自分が、どうなってるのか分からねぇ・・・・)
仁叉が無花果を起き上がらせた。
「っう・・・」
(何だ・・・・・この、感触・・唇に・・)
「起きた。」
「なっに・・・・・・・した」
「キス?」
(何だぁ?ソレ・・・・)
「そっか、空羽には何にも教えてなかった」
「人を殺す・・ことは教えてくれた」
「そうかもね・・・・・・・・・」
目の前の仁叉の顔が、ゆっくり笑う。
「っ・・・・・・・や、!」
(口ン中に気持ち悪ぃものが・・・!)
「じゃあ、教えてあげるよ。
僕、君を拾ったときもう決めてたんだよ。
こうするコト」
(気持ち悪い・・・・・・頭が上手く回らない、)
「羽牙祢はどう?元気?あの子何も教えなくてもどっからか集めた情報で知識豊富だし」
「や、めろ・・・・・・」
「空羽は一番真っ白で教え甲斐がある」