+Black Blood.
「やめてあげようか・・・?」


無言で、コクコクと数回頷く空羽。



「・・・・・・・・そだね。空にはキツいかも」

「なら・・・・・・初めからやんなよ・・・・・・」



俺が離れると、一瞬顔を歪めて、そしてうずくまった。



「はぁ・・・・・・・」


カチャン、と空羽から取り上げた武器がベッドから落ちる。


「何、さっきの・・・・・・・・」


息を乱して、精一杯の怒りを込め、俺を睨み上げる空。



「カワイイ、空」

「ンなの聞いてねぇ・・・・・」



汗で短い髪が頬にくっ付いてる。



「もう嫌だ・・・・・・・」


ベッドのシーツを掴み上げ、その中にうずくまる空羽。


よく見ると、脚ががくがくに震えていた。



「痛いの?」

「当たり前だろ!そう言ってんのに止めてくんなかったじゃねぇか・・・!!」

「ゴメンゴメン」



その背中に、キスをした。


「ソレも、イヤ。」

「キス?」

「ん。」


ぺし、と空羽の手が頬に当たる。


でも、もう印つけちゃった。
ま、いいか。見えないし。


そう思いながら、丸まった空羽を抱き上げた。



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