賢いシンデレラ

つまんない毎日ではない。
普通に楽しいし、友達だって…いる。

でも、高校に入ったって親友と呼べる人なんて1人もいない。


今高2だけど、中学生の自分を羨ましく思う。

あんなに高校生活に期待してた、何も知らない自分を、本当に羨ましいと思ってしまう。



「紫希~」

「瑞奈」


一応瑞奈(みずな)は信用出来る人。
私は友達と思ってるけど…瑞奈が私のことをどう思ってるのかは知らない。

よく思ってなさそうだから、私は知りたくない。



「どうかした?」

「あー…今日一緒に帰らない?」

「いいけど…、今から委員会…」



委員会って時間決まってないから長引くかもしれないし、もしかしたら早く終わるかもしれないし…待たせるわけにもいかないし…。



「あ、大丈夫。私もだから」

「そうなの?じゃあ、終わって準備出来たら教室に行くね?」

「うん。待ってるね」



瑞奈と別れ委員の子と一緒に指定されていた席に座る。

もうすぐ体育祭だから、っていう理由でクラス委員の子とその補佐の子は委員会に駆り出される。

男女どちらかが委員会に出席すればいいらしく、男子は女子に任せて今頃遊び呆けているだろう。


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