ピンクの落書き
そのまきちゃんが教えてくれた席は…。
1番後ろの1番窓側には、颯がいて…。
その颯の隣。
…………まじかよ…。
そこに、辿り着き腰をおろす。
「あ。翼おはよーん!メール送れなくてごめんね」
どこからか琉那の声がし、見る。
琉那はまだ学校に来ていないと思っていたのに、来てたんだな。
その隣には翔太が座っている。
「おはよ~。大丈夫」
お前、席違うだろ…。
絶対。
翔太の隣に座りたくて、席を変えてもらったんだろう。
そんなに…席って大事かよ。
ただ隣に座れるだけで嬉しいのかよ?
うちの隣には颯。
豪快に足を伸ばし、いかにもって感じ。
耳には動くたびに揺れるシルバーピアス。
シャツの胸のボタンがいくつも開いて、肌がちらちら見える。
なんか…エロいし…。
「翼」
「ぅえっ?」
びっくりして変な声出しちゃったし~~~!!
この名前呼ぶのは不意打ち。
「なんでしょう…?」
なんか変な声を出しちゃってたが恥ずかしくて、小さい声で問う。
え!!
なに、こいつ…?
そのまま、ジッとうちの顔を見つめる。
え、なになになになになに!??
颯のこと見てたの…バレた……?