ピンクの落書き




この季節なのに体育館はマジ蒸される。


暑すぎ。



ったく、話なんかいいから早くバスケやらせろよ!




「それでは、怪我せずに楽しくやりましょう。みなさん、優勝目指して頑張りましょう」



地獄の校長の話がやっと終わった。



うちと琉那はバスケだ。




女子は、バスケとバレーに別れクラス別トーナメント。


男子は、サッカーとバスケ。




「それでは解散」



先生のその言葉と共に全校生徒がぞろぞろと散り始めた。



「翼~!」


琉那が走ってきて後ろから抱きついてきた。



「いて。てか、うちら何番目?」



「さぁ?」



バスケをやりたくてうずうずする。


部活でのバスケは嫌いだ。


顧問のじじいが無理なだけ。


バスケは普通に好き。


試合が好きなように出来る。


だから、球技大会が好き。


早く試合をやらせろー!



「翼ちゃん…」


抱きついている琉那とうちの前にやって来たのは萌香。

確か、うちら4組バスケのキャプテンを任されている。


ツインテールが特徴の萌香。


こんな細っこい体でバスケができんのか?




「どした?」


「悪いんだけど。ジャンケン負けちゃって…試合は最後になっちゃって…」




< 24 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop