ピンクの落書き
「暇だよ~」
「今日、泊まりに来いよ!呑もうぜ~!」
酒入ってないはずなのに、もう酔っぱらいみたいだな。
「わかった。今、行くわ」
「おう。待ってるな!んじゃ、ばいび!」
ありすのほうから電話を切られてしまった。
嵐が去ったような静けさが部屋に戻る。
ケータイだけを持ち、部屋を出た。
金は持たなくてもありすが全て出してくれるから平気。
さすが、お嬢様。
泊まりになんてしょっちゅうだから、荷物はありすの家に常時置きっぱなし。
だから、この手ぶら感。
楽だわ。
こうやって、友達と遊んだらすぐ忘れるだろう。
あいつのことなんか。
やっぱり、適当適当!
暗闇だった家から引きずり出してくれたありすに感謝。