ピンクの落書き
ただただ、時がもったいなく感じた。
「?」
ふと、颯の机の中から何かがはみ出しているのを見つけた。
角っこが少し出ている。
迷わず引っ張り出してみた。
【よく当たる心理テスト占い☆】
そう大きく書いてあり、ピンクの本で、ハートが散りばめられている表紙。
…颯ってこんな本読むの!?
パラパラとめくると、あるページにピンクのシャープペンシルがはさまっていた。
そこのページで止まる。
【好きな人がわかっちゃう!?】
と大きく見出しが書かれている。
こういうの見ると、やりたくなっちゃうんだよね~!
はさまっていたシャーペンを手に取り、読む。
【1から9まだ数字を書く】
机に書き出す。
【3番に異性の名前を書く】
………颯。
ガラガラガラっ---。
いきなり扉が開く音がし、驚きながら見ると女の子が立っていた。
目が合うと、その女の子はおどおどし始めた。
大きな目と、ふわふわしてそうな猫っ毛が印象的だ。