ピンクの落書き
初恋かもしれない。
もう…好きだと認める。
好きの気持ち…我慢できないんだもん。
颯に好きな人がいても、絶対に振り向かせるもん。
この恋は頑張るって決めた。
「やーーーーっ!!」
なんだかわけもわからず、大声を出した。
気合い入魂的な。
ガラガラガラっ---
またもや扉が開き、見た。
けど…口に手を当ててしまった。
目が捕らえられる。
「うるせぇ」
そこには颯が立っていた。
なんで!?
超びっくりした。
「なんで…なんで来たんだよ!?」
…颯の目が見れない。
これが好きな人。
すごい久しぶりに見た。
やっぱりかっこいい。
何もしなくても、顔だけじゃなくて雰囲気とか。
「いや…」
頭をかきながら、颯は近寄ってきて自分の机に横に立った。
颯の目がうちの机を見つめているのに気付き、机を見る。
あ!
机に颯の名前が書いてある。
恥ずかしくなって、指でこすって消す。