ピンクの落書き




駅前に4時集合。


ケータイで時間を確認すると、ちょうど5分前に到着するかなくらいの時間。



あ~なんかニヤけちゃう。


ニヤニヤしながら歩いて、変人に見られるな~。




もう、それより早く颯に会いたいなー!




あはあは…?



舞い上がって駅前に到着したのに、そこには颯の姿がない。


どうしたのかな…?



やっぱりデートで女の子を待たせることなんてないって、変な期待してたから。


颯にがっかりしてる自分がいて自分にムカつく。




颯だって遅刻なんてあるもんね。



駅前の噴水に腰をおろし待つことにする。



周りには待ち合わせをし、笑顔で去っていく恋人たち。



…ねぇ。


早く来てくれないかな…



寂しいよ。




電話をしても出ない。


メールも返ってこない。




ほんとどうしちゃったの?




だんだん不安になってきた。



ここに独りで座ったまま、いつの間にか1時間が経っていた。







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