雪恋唄
Ailice
SIDE雪華
授業が終わると私は走る
長い長い廊下をぬけて
ほのかに光のあたる旧校舎の最上階へ向かう
大好きな人達に会うために…
「享介(きょうすけ)先輩っ!!」
旧校舎の一番突き当たりにある3年1組のドアを勢いよく開く。これが私の日課
「おわっ!!雪華(せつか)今日も早ぇな」
「享介先輩には負けるけどね」
「俺はあれだよ、ここに住む座敷わらしだから♪」
「…一回精神科いった方がいいんじゃない?」
「その切り返し凹むわー(笑)」
「うはは♪一生凹んどけ♪」
「ひでぇー(笑)ならお前は外科行ってこい!」
「なんで外科なん?(笑)」
「その身長の小ささは病気だろチビの神山雪華ちゃん♪」
「うっさい!だれがチビや!!」
そんなバカなことを話してるとみんながあつまってくる