晴れ時々@先生の妹【第1巻】





「中村さん、確かこの部屋ではお一人でお住まいのはずですよね?」







「はい、そうですけど」






再び、床に倒れている二戸 梨杏に目をやる小森のおばちゃん。






「まぁ、やだっ!若い女子高生を無理矢理に部屋へ連れ込んで…、ニュースなんかでも良く言う、みだらなやらしい事をしようとしていたんじゃないのかしら?」






間違えられても仕方がないシチュエーション。







俺の事を絶対に疑いの目付きで見ている。






このエロ男め!みたいなあの小森のおばちゃんの目。







――みだらな、やらしいこと?







床に倒れている二戸 梨杏を見る中村先生。








ないっ!








ゼッタイにない!!







言い切れる自信がある。








だって、コイツは俺の生徒だから……。






でも、そんなことは口が裂けても言えない―――。

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