晴れ時々@先生の妹【第1巻】
「うまっ」
普通に美味しい。
特別ビールが凄く飲みたかった気分でもなかった。
ただ、色々な事がありすぎた1日――。
ちょっと、体が疲れた。
二人掛けの黒い皮張りのソファーに足を投げて横になる。
続きの缶ビールをゴクゴクっと喉を鳴らして飲む。
お酒の力を借りないと乗り切られないこともある。
――二戸にキスをしたこと。
しかも、俺の生徒に…みたいな?
すっげー、罪悪感だけが俺の胸の中に残っている。
あっーーー、マジかよ!?
そっと指先で唇の先に触れる。
まだそんなに眠たくないけれど、無理矢理に瞼を閉じる。
さぁ、今日は何もかも忘れて早く寝よう!
「おやすみ――」