晴れ時々@先生の妹【第1巻】
――寝室――
ベッドの際まで来て、二戸 梨杏の様子を見に来た中村先生。
髪の毛から落ちた滴が二戸 梨杏の顔にポタンッと落ち、その反動で二戸 梨杏が目を覚まし始めた。
口を動かしながらあくびをして、薄く目を開ける。
むにゃむにゃ―、あ~~~っ。
二戸 梨杏の目に真っ先に飛び込んできたのはバスローブ姿の中村先生だった。
素の顔で朝の挨拶をする中村先生。
「よっ、グッドモーニング!」
大きく両目を見開いて驚く二戸 梨杏。
「キャッッー・」と叫びかけた二戸 梨杏の口元を慌てて中村先生が手の平を強く押し当てて塞ぐ。
そのまま中村先生がぐいっと顔を二戸 梨杏の顔に近づけて、小声でゆっくりと話始める。
「し・ず・か・に…!」
了解の意味でうんうんうんと顔を縦に何度も振る二戸 梨杏。