晴れ時々@先生の妹【第1巻】




しばらくすると、ベーコンの焼ける良い匂いや目玉焼き、美味しそうな味噌汁の匂いが二戸 梨杏のいる寝室に漂ってくる。






「ああー、いい匂い!昨日の夕飯から何も食べていなかったから、お腹がもうペコペコ」





キッチンから中村先生の声がする。







「洗面所に、二戸の分の歯ブラシを用意しといたから、使っていいぞっー!」





キッチンにいる先生に声が届くように大きな声で返事をする。






「はっーーーーいっ!」






先生、凄く準備がいいんだね。





もう、そろそろ私起きないと。





自分が使っていたベッドを綺麗に整えて洗面所に向かう二戸 梨杏。





歯磨きを終えて、キッチンのテーブルに朝食を並べている中村先生と目が合う。





「ちょっと、朝ご飯の前に、お前に話しておきたいことがあるんだ……」





――何だろう?


< 155 / 277 >

この作品をシェア

pagetop