晴れ時々@先生の妹【第1巻】
「それから、右のケースに入っている蛙がメスのネコガエルで、名前がタマ。名前の如く猫みたいな鳴き声でニャーニャーと鳴く。
どうだ、可愛い顔をしているだろう?顔に負けないように俺が良い名前をつけてやったんだ―!」
ポカーンとした顔で頭を斜めに傾げる二戸 梨杏。
えっ、可愛いって……!?
蛙が苦手なのに、カワイイわけがないじゃん!
――ネコガエル?
名前がタマ…、ちょっと単純過ぎじゃない?
やっぱり、名前は先生がつけたのね。
何度も言うけど、私、カエル系苦手なのっ!
「……………――。」
嬉しそうな顔の中村先生、学校で生物の授業を教えている時の顔と同じだ――。
「まっ、餌は人工飼料や生き餌を毎日俺があげているから。二戸は、あげなくていいよ」