晴れ時々@先生の妹【第1巻】
「そのカメレオンの顔に、小春ってどうなの……?もっと、良い名前があったんじゃないですかー?」
小春が二戸 梨杏の顔をギョロっと見る。
小春の顔が真っ赤になった。
「おいっ、やばいぞっ!小春の顔が真っ赤になった……。これで、餌をしばらく食べなくなるー……」
飼育ケースをまじまじと覗いて小春の様子を心配している中村先生。
「ねぇ、先生?カメレオンって言葉がわかるの?」
「さぁー、言葉は分からないだろうけれど…。何かムカッとする物をきっと感じたんだろうなー」
小春を怒らせるなよ…、二戸。
――パンサーカメレオン、お前の名前は“小春”でいいんだ。
俺がきちんと考えて付けた名前なんだからな――。