晴れ時々@先生の妹【第1巻】





「そのカメレオンの顔に、小春ってどうなの……?もっと、良い名前があったんじゃないですかー?」






小春が二戸 梨杏の顔をギョロっと見る。






小春の顔が真っ赤になった。





「おいっ、やばいぞっ!小春の顔が真っ赤になった……。これで、餌をしばらく食べなくなるー……」




飼育ケースをまじまじと覗いて小春の様子を心配している中村先生。






「ねぇ、先生?カメレオンって言葉がわかるの?」







「さぁー、言葉は分からないだろうけれど…。何かムカッとする物をきっと感じたんだろうなー」








小春を怒らせるなよ…、二戸。







――パンサーカメレオン、お前の名前は“小春”でいいんだ。







俺がきちんと考えて付けた名前なんだからな――。

< 160 / 277 >

この作品をシェア

pagetop