晴れ時々@先生の妹【第1巻】
――二戸、化粧をする事が今までずっと好きだったんじゃないのか?
「―どうして?」
「先生が“可愛い”って言ってくれたし。学校の校則で決まってるでしょ?」
――二戸、単純でお前は正しい、そして賢い。
俺の一枚も二枚も上手だ。
そうだ、校則で決まっている、“化粧禁止!”って。
『どうして?』と聞いた俺は間違っていた。
二戸、少しずつだがお前は自分で正しい道を進もうとしている――。
成長してんだなっ、二戸。
そのまま真っ直ぐ進んでくれよ。
少し嬉しくなり、優しい笑顔を浮かべる中村先生。
二戸 梨杏の空の小鉢に牛肉を箸で摘まんで沢山いれる中村先生。
「ほらっ、しっかり食えよ!」
「先生、入れすぎ!そんなに私は食べられないよー」
二戸 梨杏の少し困った顔を見てプフッと笑う中村先生。