晴れ時々@先生の妹【第1巻】




――椿学園高等学校――


――午前8時05分――






新緑の間から差し込む金色の光。







そびえ立つ木々の間の小道を通り抜ける。






西洋のお城を思わせるような門に、そして校舎。







門の近くに立っている校長先生の前で一度両足をきちんと揃えて朝の挨拶をする。






この学校の決まり事。







二戸 梨杏が校長先生に挨拶をする。






「おはようございます!」




「おはようー・アレッ……!?」





髪の毛は金髪のままだが、化粧をしていない二戸 梨杏のすっぴんの顔を見てあれっ?と驚き不思議そうな顔をしている校長先生。






校長先生との挨拶を終えた二戸 梨杏はフフフッと笑いながら片手に持った学校の鞄をブランブランと揺らして2年A組の教室に向かって行く。


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