晴れ時々@先生の妹【第1巻】





おいっ、二戸 、俺の話をちゃんと聞いているのかよ?






さっきから、重たそうな長いつけまつげをパタパタさせながら瞬きを何度もしているけれど…。







「どうして、盗んだ!」







「どうして、……って?」






―ごめん、大きな声で怒鳴ってしまった。





つい、力が入って。








そんなびびった顔で俺の方を見るなよ!








「梨杏、お金がなかったし―。」






ったく、お金がなかったら盗んでもいい問題じゃないだろう?





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