晴れ時々@先生の妹【第1巻】
さっきから、無言のまま口が半開きの状態で二戸は俺の顔をボッーと見ているけれど。
一体、何を考えているんだろうな?
―二戸の爪。
ネイルアートでキラキラしていて綺麗だけれど、
うちの学校は校則が厳しいから―、
マニキュアはもちろん!
パーマ、染め毛、ピアス、化粧は全部禁止なんだぞ!
だから、肩より少し長めの明るい金髪の髪の毛の先を指でクルクル巻くなって!
校則では禁止されている事の3分の1をお前はもう既にやってしまっているけれど―。
反省の色は全く無し!
わかってんのか…、ったく!
親の顔が見たいよな!
親の顔が……。
そう言えば、俺はまだ二戸の両親に一度も会った事がないような気がする――。