世界が終る、その次の日。【BL】
「着きましたよ」
そう言われ、そっと地面に下ろされる。
壊れ物でも扱うかのようだ。
――降り立ったそこは、土の感触。
さらさらの、すべてを流し、飲み込んでしまいそうな砂とは違う。
水分のある踏み心地だ。
安定感があって非常に好ましい。
……無駄に足踏みをしてみる。
やっぱり、こういう方がいい。
噛みしめていると、鳥人間に呼ばれた。
「こちらです」
彼に促されるままに、奥へ進む。