ラブトラップ
「おはよう、つぼみ」

たくさんの視線を身体にうけながら振り返る


「実咲…ごきげんよう」

挨拶を交わした後、そそくさと教室に入る


「はぁ、改めておはよ」

「朝から大変ねぇ~」

「慣れっこだよ」


キレイに巻かれた髪を指でクルクルと遊ぶ、親友の実咲


幼稚園からの付き合いで、唯一ありのままでいれる自分の居場所


実咲の家は大手化粧品会社を経営していて、売り上げもうなぎ登りだ



< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop