unforgettable days
俺は、塾の夏期講習へ、行く羽目になっ
た。
母親が選んできたのは、電車で通う、駅前
の大きなビルの有名進学塾だった。
そこは、全コース同じ日程だったが、クラス
別に階が分かれていた。
俺は、案の定、一番下のクラスだった。
そして、初日のエレベーターの中で、
なんと!”おち”に、会った。
”あいつの塾って、ここだったんだ。”
偶然の一致だった。
見知らぬ連中の中で、少しほっとした。
そして、超難関コースの階へと急ぐ
”おち”に声をかけると、あいつは
ビックリしていた。