unforgettable days
「お前は、どうなんだよ?そんなの望んで
ないだろ?」
俺は、反対に尋ねた。
”おち”は、”うん”とうなづいた。
「お前な~。お前が望んでないこと、俺が、
望むわけないだろ。
第一、俺、そんな趣味ないし」
”おち”の顔が、パッと明るくなったようだ
った。
周囲の期待と希望に応える為に生きてきた
”おち”は、自分の希望を聞かれた事が、
よほど嬉しかったらしい。
そして、初めてできた友達に戸惑っている
様子の”おち”に優しく言った。
「それに、何か見返りがいる友達なんか、
本物の友達じゃないだろ?
今だって十分、宿題教えてもらってるし・・
な」