16の夏~ボールを追いかけて
「今日ケータイ教えてもらった‘秋山渚’です!

今日もおつかれさまです~!明日も頑張って下さぃね!応援してますんで。」

とその日に俊平にメールをした。


1時間後...返事はまだ来ない。

「まだ来ないな。お風呂入っちゃったのかな?」


2時間後...まだ来ない。

「メール見てないのかな。」


3時間後...4時間後...5時間後...



結局俊平からの返事は来なかった。

「寝ちゃったのかな。明日またメールしてみよう。」


翌日、メールをしようと渚だったが、この時いろいろなことが頭をよぎった。

「2日続けてメールしたらしつこいかな。嫌われちゃうかな。」

メールを作り始めてから1時間が経っていた。

「今日もおつかれさまです!昨日は遅くにメールしちゃってごめんね。疲れてたよね。

ゆっくり休んでください。それではまた明日。」

少し引き気味な感じでメールをした。


10分後。渚のケータイが鳴った。

「えっ!?返事来た!?」

メールは唯からだった。

昨日、俊平から返事がなかったことを知っていた唯から心配のメールだった。

そそくさに返事を返した数分後、唯からの返事が来た...

と思って見たメールは俊平からだった。

「えっ昨日?来てないけど。てか誰だっけ?」

そうやらしっかり送信されていなかったようだ。

それを知った渚はなんとも言えない安堵(ど)感に包まれた。

そして何よりうれしさでいっぱいだった。

「秋山渚です。届いてなかったんだ?ごめんね~(^_^;)返事来なかったから寝ちゃった
のかと思ってたよ。」


その後数通のメールをした所で渚は眠りについていたことに朝まで気付かなかった。


翌日。
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