16の夏~ボールを追いかけて
夏休みに入って1週間ほどが経ったこの日の夜。

俊平のケータイの長い着信音鳴った。

渚からの電話のようだ。

突然の電話に驚いた俊平。

「も..もしもし?」

電話越しに聞いた俊平の声は初めてでドキっとした。

しかも顔に似合わない低音でとてもしびれる声。

「ごめんね突然。今大丈夫?」

「ちょうど風呂から出たところ。」

「あのね、お話があるんだけどいい?」

「えっ話?なに?」

息を詰まらせながら渚が話し出す。


「実はね、初めて会ったときから俊平クンのこと気になってたの。

サッカーしてる姿とか、話してる姿とか、ボケぇっとしてる姿とかも!」

「だから、もしよかったら付き合って欲しいなぁ~なんて思ってるんだぁ。」


「えっ.....」

「ごめんね急に。困っちゃうよね...」

「いや、大丈夫だけど...ありがとう」


そして次に俊平の口から発せられた言葉は...。

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