更正せよ!生徒会


「あいつらまで?あいつらは出来ないわよ!」

「え?だって和は頭いいし、いくは興味があればすぐに覚えちゃうし、ゆっきーは本気さえ出せば…」


ちょっと困った顔で悩み始めた八木。
小春の頭の中には、たちの悪い顔をした三人が薄気味悪く笑っている姿が見えた。


「絶対にない…まぁ平良辺りならでも、意外にゲームやりこんでる樋村にお菓子作り完璧の乾…あり得なくも…」


小春はいつの間にか、ブツブツと呪文を唱えるように八木が横にいることも気にしないで、考え始めた。


「そうだ、あとでいくに用事があったんだ」

「いく?あっ、あぁ…樋村か」


どうやら四人にはそれぞれあだ名があり、周りを気にすることなくあだ名で呼びあっている。
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