更正せよ!生徒会
「てか、樋村はいつから私の隣を歩いてたの?」
―――――カチカチカチ
「やっさんがいなくなってから」
―――――カチカチカチ
ため息をつく小春。それを気にせずゲームに集中する樋村。並んであるく二人はとても異様な光景である。
「よし」
急に樋村がゲームを止めてブレザーの中にゲーム機をなおすと、体育館隅にいた放送部の女子に駆け寄り、機材を受け取り歩き小春の方へ始めた。
「会長、コードの先っぽ持って」
「え?あぁ、いいわよ」
小春は言われた通りに今まで樋村が引きずっていたコードの先っぽを持つ。
「珍しいわよね」
「何が?」
樋村を先頭にして二人は一列に体育館から出て渡り廊下を歩く。