更正せよ!生徒会


「八木、いいよ」


小春は静かに椅子から立ち上がると、近くにあった紙袋に折り紙とハサミと糊と作りかけの飾り付けをいれると、そのまま生徒会室を出た。


「ねぇ、和いくらなんでも言い過ぎだよ!」

「和也らしくないな」


少し怒りを表した八木と、遠目で平良を見る乾。
平良はまた、ペラペラと本をめくりはじめた。


「俺さ、あんな女みちゃうとイラっとしちゃうだよね」


平良の目線は、本にいったままだが、その表情は微笑みとても満足そうだった。


「和也のそれって、どうにかなんないの?」

「なんねぇよ、十数年一緒にいてわかんねぇのかよ」

「…………」


言葉を失う乾。
八木は、軽くため息をついた。
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