更正せよ!生徒会
「やさ、ジュース買いにいこう」
「そうだね」
乾は、椅子から立ち上がり生徒会室から出る。今まで鉛筆を握っていた手をそのまま緩め、わざとらしく音をたてて置き椅子から立ち上がると、八木は乾の後をついていった。
「ゆっきー、なんで和はあーなっちゃうんだろうね」
「俺もやさも数十年あいつといるけどさ、やっぱり…」
「…………」
二人は誰もいない廊下を並んで歩く。二人は無言だったが平良とは幼い頃からの、友人であり平良の事はよくわかっていた。
「前までは純粋だったのにね」
「そうだね」
軽く春風が窓から入り、二人の髪を靡かせた。
二人は自動販売機のある中庭まで、無言で歩いた。