更正せよ!生徒会
4月なのに。
「ちょっと!アンタたち!」
春の暖かな気候には、似合わない程の罵声が生徒会室に響く。
「朝の門立ち今日からって言ったでしょ!?」
牟田 小春。この学校で生徒会会長を勤める女会長。
「しっかっも!元々風紀だったアンタが居なきゃ、風紀で注意も出来やしないじゃない!ゲーム止めろ!!」
小春の話に耳を傾けることなく、ゲームに没頭し続ける前髪が目までかかった少年。
「樋村聞いてんの!?」
樋村 郁真(ひむら いくま)。
生徒会副会長で、元風紀委員。生徒会と風紀委員を繋ぐ大切なパイプ役であり、唯一風紀に対抗できるメンバーである。
ゲーム依存症らしく、肌身離さずにゲーム機を持ってゲームをしている。
「別に生徒会で風紀のこと言わなくても、風紀委員がいるからいいじゃん…こいつ強いわ~」
――――カチカチカチカチ
「ゲーム止めろって言ってんでしょ!?第一に私たちは風紀委員になめられてて、存続の危機なの!」
「会長、生徒会は潰れることはないから」
緩く突っ込みを入れてニコニコと笑う美少年。
「アンタは来てくれるって信じてたのよ?…八木ぃ」
八木 咲人(やぎ さきひと)
生徒会書記。
いつもニコニコしている美少年。性格は真面目な方だが、ちょっぴり天然で緩く突っ込みを入れるのがマイブームらいしい。