更正せよ!生徒会


「なにもじもじしてんのよ」

「なんていうかさ、樋村くんこの間うちを手伝ったりしてくれて、意外にいい人なんだよね。八木くんみたいに」

「ふーん」


興味無さそうに答える小春。小春にとって、忙しい時にフラりとゲーム機と共に消えてしまう樋村を、こんなに評価している楓に呆れていた。


(楓のやつ、生徒会での樋村のこと知らないから…)


――――――ガラッ


突然、保健室のドアが開いた。


「会長発見!」

「お菓子とジュース持ってきたよ」


八木と乾が、ずかずかと保健室に入ってきた。


「アンタたちっ…生徒会室にいたんじゃなかったの?」

「会長を手伝うよ」


八木が優しく笑った。
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