更正せよ!生徒会


―――ガラッ


急に生徒会室のドアが開き、一斉に振り向くと楓が立っていた。


「あれ?楓じゃない、どうしたの?」

「あ、小春ここにいたの!ちょっと樋村君借りてもいい?」

「いいわよ~何もしないし」

「…………」

――――カチカチカチ


樋村は無言のまま、椅子から立ち上がり楓の側にすぐ移動した。


――――カチカチカチ


「悪いね、会長の面倒は任せた」

「いく!てめぇ!ずりぃぞ!」


乾は樋村を指差していたが、ハッと平良を見る。


「俺、調理室行かなくちゃ!」


何かを思い出したように、乾は走って生徒会から出ていった。
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