更正せよ!生徒会
「あのさ、4月入りたてでさ悪いんだけど、ちゃんと生徒会らしいことしようよ…あと少しで一年が入ってくるんだよ?」
呆れた顔の小春の声はとても、消えてしまいそうだった。
「会長、そんなに気張らなくてもいいよ…俺たちのペースでやっていこう」
「乾、アンタはルーズ過ぎるの」
「今日はこれでも急いだんだよ?あ、これ」
お茶の入った紙コップを乗せたおぼんを、片手で持つと乾はポケットからラップに包んだクッキーを取り出して、小春に誰にも見えないように渡した。
「ごめんね」
ニコッと笑顔を決めると、乾は三人の元にお茶を運びに行った。