pazuru☆pi-su
そうと決まれば、謝らなければならない・・・。
グーで殴ってしまった事を・・・
そうです・・・。グーで殴ってしまったんです。
その時は、混乱してて・・・
記憶が頭の奥からにじみ出てくる。
上を見上げると真っ青な空と、汚れたスポンジみたいな雲。
あまり天気はよくない・・・。
――まるで私の心みたい・・・。
なぜ私が今、空を見上げてられるか想像はついているかもしれませんが・・・
一応、報告致します・・・。
ついでに、小山の左頬に私の右拳がのめりこむまでの悲劇も・・・
では、先生の目線からどうぞ・・・
「ここの問題解ける人!」
『ハイ!』・・・
いっせいに7,8人の手があがる。
私は嬉しくて一瞬涙が出そうになった・・・。
だって・・・、
去年の生徒とは、まったく違うんですもの!!
今までだったら・・・。
一日一人でも手をあげれば、学年担任全員で打ち上げになったほど。
それなのに・・・、こんなに手を挙げてくれるなんて・・・
もう泣いちゃう・・・。
でも、やっぱり、
去年の荒れっぷりの噂を聞いて来ている生徒も少なくはないわね・・・
と・く・に!
小泉 咲希っていう子!
始業式の日は連絡なしで欠席して・・・
しかも、今日、欠席理由を聞いたら・・・
『あ・・・。やっべ、わすれてたぁ。昨日の朝まで覚えてたんですけど、お腹すいて
コンビニに行ったっきりわすれちゃいました・・・。すいません。』
ですって・・・。
コンビニ?朝まで覚えていました??
「ふざけんじゃないわよォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」
私は、我を忘れ、怒り任せに叫んでいた。
ソコに隣のクラスの猿鳶先生がかけつけてきた。
「石田先生!?どうかしましたか??」
「あ・・・いえ、何も・・・。」