恋がはじまるよ
2
翌朝。
結衣が目を覚ましたときには、もう、洸貴の姿は家の中になかった。
ダイニングのテーブルの上に、鍵と、メロンパンの入ったコンビニの袋が置いてある。
袋の下には、走り書きの字で書かれたメモが挟まっていた。
『鍵。パンは、残ったから食べろ』
メモを書いたのは、勿論、洸貴だった。
鍵だけでなく、メロンパンが置いてあったことに、結衣はびっくりした。
『残ったから』と書いてあるが、きっと、結衣の朝ごはんを気にして洸貴が用意してくれたに違いない。
昨日は、あんな冷たいことを言ったが、やっぱり洸貴は、昔から変わらない、やさしい洸貴なのだ。
真っ暗だった気持ちに、少し明るい光が射した気がする。
結衣が目を覚ましたときには、もう、洸貴の姿は家の中になかった。
ダイニングのテーブルの上に、鍵と、メロンパンの入ったコンビニの袋が置いてある。
袋の下には、走り書きの字で書かれたメモが挟まっていた。
『鍵。パンは、残ったから食べろ』
メモを書いたのは、勿論、洸貴だった。
鍵だけでなく、メロンパンが置いてあったことに、結衣はびっくりした。
『残ったから』と書いてあるが、きっと、結衣の朝ごはんを気にして洸貴が用意してくれたに違いない。
昨日は、あんな冷たいことを言ったが、やっぱり洸貴は、昔から変わらない、やさしい洸貴なのだ。
真っ暗だった気持ちに、少し明るい光が射した気がする。