婚約者野郎は俺様野郎
最低婚約者出現
あぁ 頭がくらくらする。
あぁ 目が痛い。
あぁ 靴ヅレが痛む。
あぁ 顔がひきつる……
あぁもう !なんで私がこんなとこに出席しなきゃならないの!?
光りかがくシャンデリアに着なれない真っ赤なドレスに高そうなヒール。
好きでもない奴に頭さげて愛想笑いしとけばなんとでもなる世界。
私が大嫌いな世界だ。
「ほれ愛。 挨拶しなさい。 NY企業さんだ」
「はい。お父様」
(何がNY企業だっつーの。こちとら疲れてんだ休ませろくそじじぃ)
「ほう。綺麗なお嬢様さんだ。」
「ありがとうございます。」
『いかがでしょうか…』コソ
『あぁ いいじゃないか!この子ならあいつも喜ぶぞ』コソッ
「…(何こそこそしてんだよ)」