初恋





そしてあたしは高木のことを“彼氏じゃない、”なんて否定する気力ももうないよ。





むしろ、これで“彼氏じゃありません。”

なんて言って少しでも航ちゃんへの気持ちがバレてしまったら…



そんなの耐えられない。











やっと会えたんだから…

ずーっとこのまま、友達でいれたらいい。
それだけで…いい。








「今日、このあと時間ない?昼飯、外たべ行かない?」


「……」








高木との約束が頭を過ぎる。

…どうしよう、







「あ、もしかして彼氏、そうゆうのうるさい?
無理はしないでいーんだけど、」


「え、いやいや。大丈夫!」


「そ?じゃあ、終わったらそのまま飯!」

















ごめん、高木。

あたしは航ちゃんがスキなんだ。








< 15 / 57 >

この作品をシェア

pagetop