初恋
そしてあたしは高木のことを“彼氏じゃない、”なんて否定する気力ももうないよ。
むしろ、これで“彼氏じゃありません。”
なんて言って少しでも航ちゃんへの気持ちがバレてしまったら…
そんなの耐えられない。
やっと会えたんだから…
ずーっとこのまま、友達でいれたらいい。
それだけで…いい。
「今日、このあと時間ない?昼飯、外たべ行かない?」
「……」
高木との約束が頭を過ぎる。
…どうしよう、
「あ、もしかして彼氏、そうゆうのうるさい?
無理はしないでいーんだけど、」
「え、いやいや。大丈夫!」
「そ?じゃあ、終わったらそのまま飯!」
ごめん、高木。
あたしは航ちゃんがスキなんだ。