初恋






「家族は元気?」


「うん!みんな元気っ!爽兄は先月から一人暮らしで出てっちゃったんだぁ。」



「ハナはブラコンだもんなぁ、さみしいんだろ?」


「そんなことない!!静かで快適だよ」




ハワイが本店のハンバーガーのお店に入り、学食よりはリッチな昼食をとる。



航ちゃんと笑い合って
一緒にご飯を食べてる。



なんだか、夢みたい、













「あのね……………。また、航ちゃん、て呼んでもいい?」




少し打ち解けた空気の中、ずっと気になっていたことを質問してみた。








「なに今更。ずーっと航ちゃん航ちゃん、言ってたくせに」


「なーんか…ね、ちょっとこの歳になって彼女でもないのにチャン付けはいやかな、って…」






あぁ、きっと。


あたしが深く傷付いた中学のころのやりとりを航ちゃんは覚えていない。
…そう思った。






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