初恋
帰り道、いろいろ考えてたら泣きそうになった…
泣きながら歩くのなんかゴメンだから
気持ちを落ち着かせるため、とりあえず近くにあるコーヒー店にかけこんだ。
「いらっしゃいませ」
「…あ」
注文カウンターには大好きな笑顔があった。
「お!はな。
……目、真っ赤だけど。
え………ー泣くなって、どうした?
………………店長、すんませんブレイク今からでいいですか?」
適当そうな顔の店長らしき人が
「暇だからいいけど、女泣かせんなよー」と言った言葉が右から左へ抜ける。
あたしの手は大好きな航ちゃんに握られ…人目の少ない路地へと引っ張られた。