初恋








「はぁ?!」






食堂に響き渡るくらいの大きな声…さすが剣道部……。





「…まぁ、落ち着いて」


「あ、ごめん。ついアンタが馬鹿なこというから」





あっさり、さっくり 馬鹿 といわれた。
それなりに頭いい大学なのに…ココ。






「そんな馬鹿なこと言った覚えはないんですが…」


「いや…多分、ヤツはあんたのこと大好きでしょ、
それよりも問題は君だよ君!
ヤツのことどう思うのっ?!」






「あたしは……」







わかんないよ…
あ。泣きそう





「ちょーっ泣くな泣くな!」





「…ちょっと長くなるけど、聞いてくれる?」



そう前置きし、

私は高木のこと。
そして航ちゃんのことをはじめて友達に話した。



話したらスッキリして、やっぱり航ちゃんが好きだ。って思ってしまった。







「……真美奈?」


「……あ、ごめん。ちょっとビックリして。」





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