初恋
「ハナちゃん!」
「高木、。」
真「あちゃま。」
「真美っち、ハナちゃん借りてくよ、」
「え?」
真「…はいはい、」
「ハナちゃん、来て?」
久々に私の手を包んでくれた高木の手はあったかくて
なぜだか少し、泣きそうになった
無言のまま歩き続け、学校から少し離れた
バラ園や桜並木がある綺麗な公園にきた。
−もう花はなく、深緑の季節なんだ。
「ハナちゃん、聞いてほしいことがある。」
隣あわせのブランコに座り、高木は漕ぎはじめ、そして話しはじめた。